移転

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サヨナラ星の国。

 昨晩、行くか行かぬか、散々迷ったあげく結局行かないことにしたら、コービーがどえらい事をしてくれた。第3クオーターだけで30点、29分間で62点。このありえない爆発ぶりを見逃すという結果になった。いくら悔やんでも悔やみきれない。

 そのかわりに何をしていたかというと、韓国街で友人曰く、アメリカで食べられる最も本物の韓国料理に近いものを食べてたわけだ。なぜだかテンションが異常にあがってカラオケいっても大盛り上がりで帰ってきた。

 そして、今日。実質最後の日。色々とやることを済ませて、サンタバーバラに行ってきた。着いたのはもう日が暮れた後だったが、最後の最後に素敵な場所を見つける事が出来た。アメリカで訪れる最後の場所に相応しい最高の思い出になった。

 明日、俺はアメリカを発つ。初めてこの地に足をおろしてから11ヶ月。多々カルチャーショックやらいろんな刺激を受けてきて、成長したかどうだかはよくわからないが、明日日本に帰る。内側にいて思った事を外側から見直して考えたい事が多くある。主観から客観へ。全てのことに感謝して、星の国から去る。

サンフランシスコ旅行記

 残された時間もわずか、ということで最後の旅行に行ってきた。ロサンゼルスを中心に南、東、西とある程度の所には行った事があったが、今回やっと北の方に足を伸ばす事ができた。

 時間と金が限られているという事もあり、中国系のバスツアーで効率よく回ってきた。初日は二カ所。ソルバンクというデンマークの雰囲気が漂う穏やかな街。菓子パンがなんともうまそうだったが、お腹の調子が良くなかったため何も口にすることもなくふら~っと散歩して終わり。次に訪れたのがハーストキャッスルという大富豪の家。アメリカで唯一のお城といわれているこのお屋敷はルネッサンス、ゴシック調の外観、内面に加え、ギリシアの神殿を彷彿させるような豪華のプール。贅を尽くしたようなこの建物は丘の上に建っており、そこから見晴らす景色は荒々しい海と横に広がる大草原。お金で手に入れることのできるもっとも贅沢なものがそこにはあった。

 次の日は早朝5時のモーニングコールで眠たい目をこすりながら体を起こす。まずは向かったのはヨセミテ国立公園。標高8000フィートの雪化粧の森林の中に大きな大きな一枚岩。しぐれがかった天気の中、霧が一層その幻想的雰囲気に拍車をかける。同じカリフォルニアでも全くの別世界のように感じさせてくれる、そんな場所だった。その後、さらに北に進んでやっとサンフランシスコはフィッシャーマンズワーフへ到着。ゴールデンゲートブリッジを眺めながらおいしい海産物をいただいた。特に歩きながら食べたクラムチャウダーは絶品でこれのためにサンフランシスコに来たといっても過言ではないほどだった。結局、自由時間は多く与えられず、ダウンタウンの方に足を伸ばすことはできなかったが、大方見るべきところは見れたと思う。

 翌日はチャイナタウンで飲茶を朝食としてとり、ひたすらロサンゼルスにもどるハードなスケジュールだった。金と時間が不足している場合、ツアー旅行というものはその威力を存分に発揮してくれる。しかしながら、旅の本質を求める場合、それは物足りなさを感じさせるものとなる。今回は前者ということでそれなりの満足を得られた一方、夏休みに一人旅をした自分にとっては人に動かされてしている旅というものがいささか退屈なものに思えて仕方がなかった。これで、留学中の旅行は最後であるが、あらためてアメリカは広いと思った。帰りのバスの中、どこまでも果てしなく続く平原を横目に、地平線上を目でおうと、地球が丸いということをこの目で確認する事ができた。どこまでも、どこまでも続くその先に何があるかわからないが、さらにその先には太平洋があって、そのさらに向こう側には自分が生まれた国、日本があるということを思い浮かべながら、今回の旅は幕を下ろした。
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